引きこもり経験した管理人である私は、
いくつかの引きこもりに関する記事を掲載しています。
これから引きこもり当事者が社会復帰していくためには、
どのような支援が望ましいだろうかと、
勉強しているところです。
いま、私にできることは、
自分の経験に専門家の考えをミックスした
「中高年時の引きこもり経験に基づく支援私案」をブログで提示するぐらいです。
いまだに準引きこもり状態で、
他人との接触は全くと言っていいほどありませんから・・・。
※見知らぬところでの居住、就業で、普通に外を出歩けるようにはなっています。
やはり知らない人だらけの場所の方が、
ヒト目を気にすることがなく、精神的にはすごく楽ですね。
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※ 中高年引きこもり男による、同様の事件記事を過去から京都アニメ事件まで書いています。事件の内容、事件の背景、犯人の生い立ち、社会的な要因など…こちらの総集編記事に紹介しています。ご興味があればこちらの記事まで。
有料支援団体への相談は、公的機関への連絡・相談の後にしましょう。
緊急!これは注意喚起の記事です
当記事は、ひょっとしたら誰か、引きこもり当事者の身内の方が見てくれるかもしれないという期待でのアップです。
引きこもりから社会復帰させたいという家族の切羽詰まった気持ちに突けこんでの、悪質な有料支援団体の存在がいくつも指摘されているようです。
昔々の事件で、戸塚ヨットスクール事件がありました。何人かの死亡者が出た虐待事件。
あれと似た事件がいつ生じてもおかしくないのです。
有料支援団体の評判が良くない
それだけ、有料自立支援団体のやりかたが、あまりにも暴力的で、かつ3カ月で500万円以上の高額料金を家族に請求するなどという契約を迫ってくるみたいです。
引きこもり当事者を、強引に部屋から、家から引きずり出し、遠隔地での農園作業をさせながら軟禁状態での集団生活をさせるやり方などを耳にします。
だから、気をつけて下さい。
運営業者ははっきりいって営利目的で、引きこもり者とその家族の「お金」を狙っているといってもいいです。
「引きこもり、社会復帰支援」などとネットで検索すると、支援団体の広告記事が出てきます。この記事の内容に踊らされることのないようにご注意ください。
無料カウンセリング、無料相談、サポート、という文言に騙されないで下さいね。
下の画像は、私がスマフォで、Yahoo検索して最初のページ画像です。
私自身は、どれが怪しいのかはすぐわかります。
「完●に」「絶●」「必●」「プ●です」「●年の実●」などという言葉がキーワードです。
※名誉棄損になりかねないので断言は避けさせていただきます。あくまで私個人の見解でもあります。
『引きこもり』問題には、精神科医やソーシャルワーカーさんとの連携が欠かせません。
そういう方々が関わっている団体や組織が、果たして上に羅列した言葉を…でしょうか。
もし仮にちょっと相談してみようかしら、などと思ったならば、その相談は公的支援組織に先ずは相談してからにしてください。(当記事最下部に記載)
でなければ、悲劇を生みかねません。
※ついに、判決!
2019/12/26、東京地裁で注目の判決がくだされました。
引きこもり支援をうたい、
強引な手法で寮などに収容する「引き出し屋」と呼ばれる業者が訴えられた裁判で、
裁判長は、
「同意なく住居に立ち入り、自由に行動できない行動に置いたのは不法行為に当たる」と述べ、
「引き出し屋」に対し500万円の支払いを命じました。
訴えられていた「引き出し屋」は、
家庭内暴力や引きこもりの解決をうたう東京都内の業者です。
判決によると、
女性は2015年9月、
マンションのドアチェーンを壊して入ってきた業者職員に無理やり連れ出され、
約3ヵ月間、
所持品を取り上げられたまま、
用意されたアパート数か所を転々とさせられたようです。
女性は暴力などを受け、軟禁状態であったと主張。
業者に依頼をしていた母親も、
「適切な支援がされなかった」として、
支払った代金570万円の返還を求めていました。
判決後に記者会見した女性はこのように語っています。
「突然拉致され、恐怖しか無かった。判決が泣き寝入りする被害者の助けになってほしい」
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強引な『連れ出し屋』の実態
親の苦しみ、悩んでいることにつけこんだ一部の団体(たいてい有料)によって、力づくで「自立支援施設」へ連行され、軟禁に近い扱いを受けたという「引きこもり当事者」の訴えが、近年相次いでいるようです。
施設から脱走した「引きこもり」当事者たちは、連れ出された時の恐怖でPTSDを発症したり、親子関係が崩壊したりと深刻な事態に陥っており、強引な自立支援施設に安易に子供を預けないよう呼びかけています。
この強引な「有料の自立支援施設」のことを巷では『連れ出し屋』とも呼んでいます。
連れ出し屋の悪夢が何度も
Aさん(30代前半)は2018年12月、東京都内に本部を構える「自立支援団体」の職員5人に、施設へ連れていかれた時のことを、このように説明。
『彼ら』は、ドアを外して私の部屋へ入り、7時間説得を続けました。私が拒否を続けると、最後は1人に両腕を、もう1人に両足をつかまれ引きずられ、車に押し込まれました。
Aさんは、東京での仕事がうまくいかずに帰省したものの、実家でも母親から酷い言葉を浴びせられ、自室に引きこもりがちでした。
職員に引き渡される際に、Aさんに家族はこう言いました。
「お金は振り込んでおいたから、自立して」と。
施設では、携帯電話を取り上げられ、外部への連絡はできません。
預金通帳やキャッシュカードも職員が管理し、自由に使えるお金もほとんど無かったようです。
2019年1月に仕事が決まり、3月に退所したいと申し出たAさん。
職員からこう言われました。
「生活態度はとてもいいけど、どうせ演技なんでしょ?”卒業”はさせられない」
施設への不信感が募り、3月にAさんは脱走しました。
一時生活保護を受給し、現在は働きながら生活を立て直しつつあるようです。
しかし、親や職員によって、施設へ連れ戻されるのではないか、という恐怖は今も消えてないと言います。
連れ出された時のことを思い出すと涙が止まらず、夢に見て悲鳴とともに飛び起きることも度々あるみたいです。
そして、落ち着いた今、Aさんはこう言っています。
「もう、社会も家族も心の底からは信じられない。家族との断絶の苦しみを味わい、未来には絶望しかない」
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『あいつら』は勝手に入ってくる
2018年夏、別の施設から脱走したBさん(30代前半)も、連れ出された時のトラウマに悩まされています。
施設の職員3人は、母親が渡した合鍵で、Bさんが独り暮らしをしていた家のカギを突然、勝手に開けて入ってきました。
Bさんは、今もその時のことを思い出すと…こう言っています。
「怖くてカギを開けられず、仕事を何日も休んでしまうことがある」
このため収入が不安定になりますよね。
Bさんの施設では、午前は学習、午後は運動や清掃などの時間に当てられていました。
施設から与えられたのは、小学生レベルの国語と算数の教材だったという。
「非常口は施錠され、窓も防犯用のロックが取り付けられて、15センチ程度しか開かなかった」
ただ、玄関からは、出ようと思えば外に出られたと言っています。
自立支援団体の取材を続ける、ジャーナリストの加藤順子氏は、こう言います。
「施設側は完全には施錠などしないなど、監禁や軟禁に当たらないよう巧妙に立ち回っている。直接暴力をふるいもしないが、精神的な締め付けによって逃げられない心理状態に追い込んでいく。脱走すら出来ない人が、今も施設にはたくさんいるはずだ」
「息子につらい思いをさせて、申し訳なかった。もっとよく調べるべきだった」
Aさんと同じ施設に、息子のIさん(30代)を送り出した母親は、反省の言葉を口にしていました。
施設選びの「決め手」になったのは、この施設がテレビの報道番組で、優良事例として紹介されていたことだそうです。
「報道されるくらいだから、ちゃんとした施設だろう」
施設に支払った報酬は、3カ月分で450万円。
値段の高さに驚くも、
「これだけ高額なら、息子も良い環境で過ごせるだろうし、質の高い支援を受けられるだろう」という安心感もありました。
しかしIさんは、10日あまりで脱走し、母親に「監禁に近い状態にされた」と訴え。
母親は驚き、契約解除を申し出たが、戻ってきたのは230万円にすぎませんでした。
「もう、メディアの言うことは信じられない」と。
●精神的に締め付け、逃げる気力奪う
IさんやAさんのいた施設のホームページによると、入所者は共同生活を通じて家事のやり方を習得しつつ、パソコン教室やコミュニケーション研修などを受講。
その後、アルバイトを経て安定した仕事に移行し、自立に至るという流れが紹介されています。
SNSには、入所者らがお祭りや登山に行く様子も投稿されています。
しかし、Aさんらによると、入所者の生活は厳しく制限されていたようです。
寮内には監視カメラが据えられ、アルバイトや面接など、必要な時以外の外出は許されないのです。
散歩にも職員が同行しました。
Iさんはこう話してくれました。
「ルールを破ったり反抗したりすると『精神病院に入院させる』と脅されるので、従わざるを得なかった」
「入所者の多くは、自由を奪われて自分は何もできないという無力感にとらわれ、逃げる気力を失っていた。みんな口々に『家に逃げても、親に施設へ連れ戻されるだけ。他に行く場所もない』と話していた」
●「証拠がない」と被害届受理されず
Iさんは入所中に一度だけ、スタッフの同伴なしで外出できています。
交番で被害を訴えたが相手にされず、区役所でも複数の部署をたらい回しにされた挙げ句に「証拠がない」と対応してもらえませんでした。
Aさんは入所直後にも一度脱走し、警察に保護されました。
Aさんは、無理やり連れてこられたことを警察官に必死で説明したが、暴力を受けていないなどとして、施設職員に引き渡されたということです。
脱走後、複数の警察署に被害届を出したが、受理してもらえなかったと話す人もいるようです。
被害者支援に当たる弁護士によると、たとえ親が子どもの連れ出しに同意したとしても、子どもが成人、あるいは10代半ばなど意思表示できる年齢に達している場合、法的な拘束力はないみたいです。
弁護士さんいわく、
「施設職員が、子どもを無理に連れ出し家に帰さないのは、逮捕監禁罪に当たる可能性が高い。しかし職員は突然訪問してくるため、被害者に証拠となる動画や写真を撮る余裕はなく、立証は難しい」
また行政が介入しづらいのは、民間の自立支援施設を規制する法律が存在しないことも一因だとして、「業者に網をかけるための法律を、早急に立法すべきだ」と訴えています。
無理に連れ出しても回復しない
入所者の中には、自ら納得した上でこうした施設に入り、自立に向かう人もいらっしゃいます。
しかし、ひきこもり当事者・家族が作る「KHJ全国ひきこもり家族会連合会」共同代表で、精神科医の中垣内正和氏は、こうおっしゃています。
「当事者の意に反して、強引に連れ出した場合は、ほとんど回復にはつながらない」
「むしろPTSDを引き起こし、社会や親への不信感を募らせるなど、予後が深刻になり逆効果だ」
KHJは、川崎殺傷事件の後に出した声明文でも、こう警告しています。
「家族が法外なお金をかけ引き出し屋といわれる支援業者に依頼する場合があるが、問題解決よりも、トラブルに見舞われることが多い」
一般的なひきこもり支援では、当事者と信頼関係を築いて外出や就労を促すまで、年単位の時間がかかることも珍しくないのだそうです。
一方、Aさんらがいた団体のホームページは、早ければ3カ月で自立させると。
都内のKHJの支部には最近も、この団体をネットで見つけた父親から「息子を預けるのに良さそうだが、どう思うか」という相談があり、「あわてて思いとどまらせた」(支部長)と。
弁護士さんは、こう強調しています。
「ひきこもり支援に特効薬はない。しかし『誰にも頼れない』と追い詰められ、視野狭窄に陥った親ほど、『1カ月で回復させる』といった言葉にだまされてしまう。まずは家族会への参加を促すなど、親を孤立させないための支援が必要だ」
また中垣内医師は、回復に時間がかかったとしても、本人への支援を続けることに意義はあるとおっしゃています。
「川崎殺傷事件は、加害者に支援が届かず孤立した中で起きた。社会が何のアプローチもしなければ、当事者は絶望して暴力的になる恐れもある。訪問支援などで『誰かが気にかけている』と感じ取ってもらうことは、非常に重要だ」
Aさんは川崎の事件後、脱走した施設の職員が、支援の専門家のような立場でメディアに出演しているのを見て「はらわたが煮えくり返るような怒り」に襲われたと。
Aさんはこう訴えています。
「親は、たとえわらをもすがる思いであっても、安直に暴力的な支援団体に子どもを託さないでほしい。ひきこもり当事者の人権を踏みにじり、外から殻をこじ開けようとしても、さらに深い傷が残るだけです」
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★悩んだ時は、先ずここへ(事前の相談先)
関係機関は下記ページから、各都道府県の機関までいけます。
NPO支援団体はこちらです(公的機関と同じように信用できます)
【一般社団法人 全国引きこもり当事者連合会(引きこもり新聞 発行元)】
私は、以前の記事で専門家・専門医の話を掲載しています。
こちらの記事を読めば、暴力的支援の怖さが理解できると思います。
引きこもり経験者で、やや社会復帰した私からの【原因と対策&支援】
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