孤独死予備軍55歳独身オヤジの非正規夜間警備員、病院巡回日誌4

目次

1.はじめに

今回もけっこう真面目なお話です。

皆さんは、夜中に、怪我をしたり、発熱だったり、

という身体に異変が起きた時、

どうされますか?

私が勤務している総合病院は、

ここらあたりではかなり大きな病院です。

常時、300名程度の入院患者さんを抱えています。

そして、救急患者さんを24時間受け入れています。

いわゆる、救命救急病院なんです。

この病院では、昼間診療の精算が終わってからの、

18時以降の「(電話)受け付け」業務も、

私たち夜間常駐警備員の業務です。

先頭に戻る

2.今日の本題『午前2時、”風邪っぽいんで今から診察してくれますか?”

最近はインフルエンザ流行の影響で、

入院患者さんへのお見舞いも制限がかかっています。

家族以外の、友人・知人はもちろん、

兄弟や子供たちも面会できません。

「インフルエンザにかかって、

そちらの病院で1週間前に治療を受けたものです。

熱はひいていて、もう回復していると思うんですが、

昨夜から咳がとまらくて眠れないんです。

今から診てもらえませんか?」

ちょうど昨夜、私が勤務していたときにかかってきた電話です。

電話の主は若い男性。

問題は時間です。

電話がかかってきた時刻は、午前2時。

みなさんが、この電話の主と同じ立場だったらどうされますか?

私は、電話口でこう応えました。

「申し訳ありません…救急車で運ばれるような緊急治療を要する患者さまは24時間受け入れますが、ここは夜間病院ではありません。いま午前2時です。あと数時間我慢できないでしょうか?明日も祝日で休診ですが、朝の8時からは診察は可能です」

電話の主は、こう言って電話を切りました。

「あ、夜間の診療はやっていないんですね…わかりました。7時半ころにまた電話します」

こういうことなんです。

24時間救急患者対応している病院イコール、夜間診察してくれる病院(≒夜間病院)

というカン違いをされている方が非常に多いんです。

警備員が勝手な、独自判断をしてはいけません。

原則禁止です。

しかし、かかってくる電話を全て、

救急対応で待機して仮眠中の看護士に、

まわしてよろしいのかな、

と思いませんか?

何のために、

外部からの電話と、病院治療現場との間に、

我々警備員がいるのか…。

その意味を考えながら、

悩みながらの、

最低限の判断を下していく必要は有ると思います。

この7時間前の19時くらいにはこんな電話が有りました。

ちょうど15分くらい前に救急車が到着して、

患者さんが検査室に運ばれていた状況下です。

若い男性の方が、病院近くのコンビニ駐車場に車を停めての電話。

「ちょっと手を切ってしまって、診てもらいたんですが…」

「本日は連休中で、昼間の診療も終わっています。

緊急対応する必要のある方の受け入れはやっておりますが…」

「緊急状態だから電話しているんです。ナースか医者に代わって下さい」

「わかりました。救急外来の看護士さんにおつなぎします」

ナースさんが私に、こう話しました。

「手を切って、本人が、車を運転して…こちらでは対応できません。

救急患者の対応で手が回らないんです。

断って下さい。他の病院に行ってもらって下さい」

私から、その旨を電話主の男性に伝えると、

「いくらでも待ちます。治療をお願いします」

私から再度ナースさんへ…同じ回答。

私と男性のやりとり。

「申し訳ありません。やはり、他に当たって欲しい…ということです」

「出来ないんですか」

「はい、対応できません。ほかの病院に…」

電話は切られました。

男性の気持ちもわかるし、

ナースさんたちの言っていることも理解できます。

皆さんは、どう思われますか。

先頭に戻る

3.おわり

病院の夜間警備員は、こういうこともやっているんです、

という内容でした。

この手の電話は、一晩に平均して2回はかかってきます。

酷い時は、電話なしに、

車で本人が夜間出入り口まで来て、

熱があるので診てもらいたいとかいうケースもあります。

※基本、本人が歩ける状態を緊急状態とはみません。

ただし、かかりつけの患者さまで、看護士がOKといえば別です。

夜間病院なんだというカン違い、

緊急性についての考え違い、

こういったことが混ざって、

小さなトラブルが日々起こっています。

ま、怪我をされてパニックになっていることも理解できます。

だから私たちも丁寧に対応する必要があると思っています。

そして、いつも頭の片隅には、

仮眠中の看護士さんの姿と、

『勝手な判断は禁止』という言葉があります。

政府からはこのような広報がされています。

これはPCのお気に入りに登録しておいた方がいいと思いますよ。

『どんな場合に、どう呼べばいいの?もしものときの救急車の利用方法』

ちなみに、小児救急電話相談は「#8000」で、全国共通です。

次回記事は、ちょっとドッキリの内容です。

幽霊ではありませんよ(笑)

もっと怖いかも…。

先頭に戻る

この前の記事

これは、私の雇用主である警備会社から、広報誌の原稿を求められた際に、

事前準備のための、本音の【応募動機、就業実態】を書いた内容です。

病院夜間警備の実態の一部が垣間見えると思います。

『孤独死予備軍55歳独身オヤジの非正規夜間警備員、病院巡回日誌3』

まとめました!

『…病院巡回日誌シリーズ』記事1~8までの紹介と各記事への入口記事になります。

『夜間警備員のお仕事-夜の病院巡回は不思議で驚きの事件がたくさん!』

最近、新聞で「45歳」という単語を見る事が増えているような気がしています。だいたいがリストラ関係の記事です。

『45歳以上の独身で無職・引きこもり・非正規社員が生きていくには?』

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする