危険!怖すぎる、移住者への村八分。憧れの田舎生活の現実と闇

定年後の田舎暮らしに憧れている人が結構いらっしゃるようですよね。

大都市圏に住む30~50代の正社員4割超が、

「移住したい、検討したい」みたいです(大正大学・地域構想研究所調査)

また、政府の、

いわゆるロスジェネと称される就職氷河期世代の就業支援事業である、

『人生再設計第一世代』サポートプランでは、

地方への移住を伴う転職支援策も盛り込まれています。

こういったことから、

「地方移住」という言葉が脚光を浴び始めています。

※ 中高年引きこもり男による、同様の事件記事を過去から京都アニメ事件まで書いています。事件の内容、事件の背景、犯人の生い立ち、社会的な要因など…こちらの総集編記事に紹介しています。ご興味があればこちらの記事まで。

『中高年引きこもり男の事件簿。京アニ事件までのまとめ。各記事入口』

目次

「八つ墓村事件」は、現代のどこで起きても不思議ではない

しかし、移住で考えなくてはいけないのが、地方に住む際の「デメリット」です。

「そんなこと考えていますよ」

と、本気の移住を検討されている方は、考えている方がほとんどでしょう。

地方での生活は都会よりもずっと不便、働き口も少ない、給料少ない、地域の付き合いも必要とか…。

でも、レベルが違いすぎるんですよね。

都会と田舎では。

都会と田舎ではルールが違います

考え方が全く異なります。

そう心づもりしておいた方がいいですよ。

ある意味、日本では無いんだという意識が必要かもしれません。

下記二つの記事を書いてきて、今回の記事となるわけですが、やはり全国どこでも「八つ墓村事件」が起きて不思議ではありませんね。

保見光成死刑囚は、明日のあなたかもしれません

前々回の記事

緊急!都会の人、8/5のNHK深夜は視た?地方移住の怖さがわかる

前回の記事

都会から出る人は危険!平成≪八つ墓村≫事件にみる地方移住のリスク

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田舎はスローライフじゃなかった

  • 水路の泥上げ
  • 草刈り
  • 自治公民館の清掃
  • ゴミ捨て場の清掃
  • ちょっとしたがけ崩れは住民で補修

これらは、「やらなかったら日常生活に支障を及ぼす」から、「やらなければいけないこと」だから、まだ理解できます。

でも、以下のことにまで参加しなければいけないの?と感じる方も多いようです。

  • 地域の趣味サークルへの参加
  • 子供たちの登下校見守り
  • 消防団の訓練参加

都会では他に任せることが出来ていたかもしれませんが、田舎では少ない人口の中ですから、いろんな仕事(無休・無給)がまわってくるのです。

あなたは、それでも都会から移住しますか?

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大分・宇佐市「村八分」事件

大分県中部の宇佐市の集落から「村八分」の扱いを受けているのは「重大な人権侵害にあたる」という理由で、自治区長ら元からの住民3人と宇佐市を相手取り、3000万円の損害賠償を求める訴訟が起こされています。

●訴訟に至るまでの経緯は?

訴えた男性(60代)は2009年5月、母親の介護と就農の為に関西地方から故郷の宇佐市にUターン移住。

当初は自治区(地縁団体で14戸からなる小規模集落)に加入し、地域の行事に参加したり市報の配布などを受けたりしていた。

(たしか、この男性は、自治会費の使い方に異議を唱えて、自治会を脱退し、自治会費を払わなくなっているとの報道がありました)

ところが2013年3月頃、男性が農家向けの補助金に関する会議に呼ばれなかった理由を質問すると、区長が「口出しする権利はない」と激昂

原告が欠席した翌4月の集会で、

「男性を自治区の構成員と認めず、今後は行事の連絡をせず、参加もさせない。市報も配布しない」

という内容の決議をした。

男性は「総毛立つような恐怖心を抱いた」という。

訴訟に至るまでにいろんな嫌がらせがあったようです。

挨拶しても誰も返事をしてくれない

置き忘れた帽子を探し出したら、ハサミや刃物で切り裂いて捨ててあった。

自分の畑に続く道に『私道』と落書きされていた。この道を通らないと畑に行けないと知っているはず。

畑のイノシシ除けのネットが人の手で切られていた。

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●村八分されたらどうなるの?

  • 地域の行事に参加できない
  • 集団で無視されたり、悪口を言われる
  • 自治会に入れない
  • 庭で作った野菜を荒らされる
  • 家の物置にいたずらされる、燃やされる
  • 郵便物が届かない
  • ゴミ捨て場が使えなくなる
  • 生活用水の水を奪われる

などの嫌がらせがあるらしいですよ。

もちろん現代のお話です。

通常は、小さい村だからこそ「泣き寝入りするしかない」という状況になってしまうようです。

何か声をあげると集団で責められてしまうという恐怖感があるのではないでしょうか。

村の雰囲気が異議を認めないという空気に包まれているのでしょうね。

ただ、訴えた男性が100%正しいかというと、そうとも言えないでしょうね。

自治会費の使い方が気に入らないからといって、自ら自治会を抜けるというやり方では、小さな集落に亀裂が生じます。

皆で協力して生きていかざるを得ない、その小さな集落は存続の危機に立たされるのでは?

だからこそ、そういう小さな集落は異分子を排除しようとするのでしょうね。

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●他にもある、同県同市の「村八分」事件!

大分県宇佐市の別の10戸ほどの集落に大分市から移住した3人家族の男性が訴訟を起こしました。

2008年2月に、その集落に新居を建てて大分市内から転居

障害のある長男(46歳)を施設から呼び寄せて親子3人で暮らし始めました。

2016年8月、自治会費の決定方法などに疑問を抱き、自治会から退会。

この後、自治区からゴミ集積所への搬入を禁止され、行政広報誌の配布もなくなり、集団無視が始まったという。

男性は洗濯などの生活用水のため、自治区の同意や土地改良区の許可を受け、農業用ため池から取水していたが、自治区は2017年1月、同意取り下げ書を提出。

男性は「同年7~8月、池の水が抜かれ取水できなくなった。土地改良区も適切な管理を怠った」と主張しています。

男性弁護人は「家族を締め出す自治区側の意図は明白重大な人権侵害だ」と訴える。

現在、家族は大分市内のアパートに転居せざるを得ず、また長男は施設に入り、別居状態になってしまいました。

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地方移住のリスクは、濃密な人間関係

法律には限界がある

人間関係が濃密な田舎ほど、行政の指導や仲裁は難しいようですね。

「私が小さいころから面倒を見てくれていたおじいさんに、『あなたの移住者に対する態度はイジメです、もう現代では通用しないんです』などと言おうものなら、私がつまはじきにされるだけではなく、妻や子供にもとばっちりが及びます」

≪山梨県内のある自治体職員≫

山口県周南市5人殺害放火事件の保見光成死刑囚も事件前、

警察署や市役所を訪れ、

相談に乗ってもらえないかと何度も訴えていた事実があります。

しかし、根本的な仲裁や解決策は得られなかったらしいですね。

そりゃそうですよね、だから決行せざるを得なかったんですよ。

こうしたトラブルを、地元の人間が解決するのは無理ではないでしょうか。

トラブルの当事者から心理的にも物理的にも遠い場所に立ち、

地域の人間関係から自由な第三者が相談や仲裁に乗るのが理想的なんでしょうかね。

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尖鋭化させないシステムの構築が急務

大東文化大学の島田恵司教授(自治体政策論)はこうおっしゃっています。

「人口減少で移住者の受け入れに積極的な自治体は多いが、各地で元々の住民との摩擦が問題となっている。

解決が困難なケースがいくつもあり、行政は問題が起こることを前提に、対立を先鋭化させないシステム作りを行う必要がある。」

●移住者はよそ者

認定NPO法人「ふるさと回帰支援センター」の高橋理事は、こうおっしゃっています。

同法人は、東京にあり、地方移住を希望する都市住民と全国の地方自治体とのマッチングを行っています。

「地域によっては『移住者はよそ者』という意識が根強く、”わざわざ東京から何をしに来たのかね”という目で新参者を見る地域もあります。そのため移住先になじめず一年ほどで東京に戻ってしまう人もかなりいます。それで、”困った時には相談して下さい”と気さくに声を掛けてくれる『移住者の応援団』を作ってほしいと各自治体に要望しています」

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まとめ

今回は、大分県の2例を引き合いに出して、地方移住へのリスク警鐘を鳴らしています。

前回、前々回記事で保見光成死刑囚の事件を起こすまでの背景について述べましたが、全国各地で同様の事件が起きても不思議ではない状況ですね。

地方創生とか、ロスジェネの就業応援のための地方移住をともなう正社員化プロジェクト(人生再設計プラン)で、国は盛んに地方移住を勧めていますが、難しいですよね。

このテーマはもっと奥が深く全国的に共通していますので、また同様の記事をアップさせていただきます。

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追記:新型コロナウィルス感染で脚光を浴びる村八分

いま2020/4/24です。

新型コロナ肺炎による世界中での死亡者数が18万人に達しました。

日本国内でも300名以上の方が亡くなっています。

その亡くなった方と、

遺族の接触、接見が出来ないという悲劇も報道されていますよね。

最近興味深い本を読んでいて、

今回のコロナ感染問題とリンクする内容があったのでここにまとめてみました。

もちろん「村八分」と密接にリンクしています。

参考文献「民族小事典-死と葬送-」(吉川弘文館)「知れば恐ろしい日本人の風習」(河出書房)

●昔、遺族は外出禁止だった

現在「通夜」とは、亡くなったご遺体をまつって、

遺族や知人たちとのお別れの場として

設けられていますよね。

しかし、ずうっと昔の日本では、

死者のそばに夜通し付き添って、

死者を慰める行為だったらしく「夜伽(よとぎ)」とも言われていたようです。

通夜の場で死者と共に過ごした人は、

約1週間ほどは「忌み(いみ)」がかかってくるとして、

屋外に出ることは許されなかったようです。

それは何故か?

今回のコロナ感染と通じます。

昔は、死因が何かわからなかった時代です。

そして、今回のコロナ感染と似たような感染症が、

いろんな時代で生じていたことがわかっています。

奈良時代の天然痘から始まって、コレラ、ペスト、結核など。

明治時代以降もスペイン風邪で多くの感染死者を出してしまっています。

死因がわからないということは、

感染症で亡くなったかもしれない、

という危機感を周囲の生存者にもたらしてしまうのも当然でしょう。

死者の周囲の遺族たちから、

何かの感染が広がるかもしれないという危機感で、

一定期間、遺族が屋外に出ることを禁ずるという、

決まりごとが出来てても不思議ではありませんよね。

また、夜通し死者のそばにいるという「通夜」も、

本当は、遺体から発し始める腐臭に反応して酔ってくる野獣から遺体を守るため、

野獣が遺体を食らって感染していく、

これらを恐れての行為を祭事にしていったという説にも納得できます。

今でも、地方においてはご不幸の生じた家の者たちのために、

周囲の隣家たちが食事などを準備しているようです。

これも、得体のしれない死因を恐れる当時の人たちの防衛手段だったのではないか、

と推察されます。

ご遺族は亡くなった方と生活を共にしていたわけですから、

納棺や通夜を通じて死者と密接な状態であったわけです。

現在で言う「濃厚接触者」ですよね。

そういう者たちが料理をするということは、

衛生的に問題有りだったんでしょう。

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●「火事」「葬式」は許された村八分

村八分とは、村社会の秩序を維持するために行われる処分。

村の決まりごとを守らなかったり、共同作業に参加しなかったり、犯罪をはたらく、

などの秩序を乱したりした場合に適用されていたようです。

その対象者の家は、村の者たちから交際を断たれるなどの制限が課せられます。

「村八分」の八分とは、

冠・婚・建築・病気・水害・旅行・出産・年忌の八種のことです。

これらに制裁が課せられ、周囲の者たちから無視されるのです。

そして、残りの二分が火事・葬儀なのです。

この二分は別扱いとなりました。

火事は、村全体に火が回ってしまい、

村人全員に被害が及ぶ可能性があるからです。

当時の火消し行動は水をかけるよりも、

建物をつぶしての消火がメインでした。

葬儀は、先述の通り、疫病の伝染を防ぐため、

やむをえずの援助だったのです。

そして、死体の処理がされずに放置されたら、

さらに事態の悪化が危ぶまれます。

外傷のない死因不明の「死」を恐れる理由は、

当時も語り継げられていたと思われる感染症への恐怖だったのだと思われます。

村八分の家でも、死や葬儀には協力せざるを得なかったんですね。

それが感染症防止の為だったのではないか、

という説には納得です。

今回のコロナ感染による死者への扱いも、

昔のままということですね。

それだけ感染症というのは怖いのだ、

と認識すべきなんでしょう。

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