京都アニメーション放火襲撃犯の青葉真司も「無敵の人」になっていた
4.希望を失っていく非正規雇用のロスジェネ世代の独身・ひとり暮らしの男たち
・2008年は「格差社会」と「無差別殺傷事件」について話題になった年
人生を諦めていないロスジェネ世代の無職は金目当ての強盗に走る?
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※ 中高年引きこもり男による、同様の事件記事を過去から京都アニメ事件まで書いています。事件の内容、事件の背景、犯人の生い立ち、社会的な要因など…こちらの総集編記事に紹介しています。ご興味があればこちらの記事まで。
※ ロスジェネ(就職氷河期世代)の就職・転職関連記事をこちらのページにまとめています。各記事の内容・項目の紹介をしていますので、読みたいページ・項目が一目瞭然です。
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1.「無敵の人」とは
最近起きている無差別殺傷事件の犯人に対して、ネット上では、犯人は「無敵の人」なのでは?といったコメントが出てくるようになっています。
この「無敵の人」という表現は、近年のネットスラングの一つなんです。
察しのいい人は、意味を何となくわかっていらっしゃるのではないでしょうか。
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『失うものが何も無い人』
これが答えです。
失うモノが何も無いので、社会的な信用が失墜する事も恐れないし財産も職も失うことがありません。
よって、犯罪を起こし一般人を巻き込むことに何の躊躇もない人たち。
更に解説すると、
自分の将来に絶望していることから、自分の命を絶ってしまって構わないと想い込んでいます。
このフレーズを最初に使ったのがネットの世界では有名な旧『2チャンネル』創業者のひろゆき氏です。2008年ごろに自身のブログでおっしゃっています。
京都アニメーション放火襲撃犯の青葉真司も「無敵の人」になっていた
35名の尊い命が奪われましたが、この実行犯である宮崎真司は7年前の2012年にコンビニ強盗を起こし、警察に自首しています。
「世の中、頑張っても仕方がない。仕事も続かない」
「世間に疲れた。秋葉原で起きた無差別殺人犯の心境と同じ」
などと供述しており、自暴自棄になっていたようです。
もうこうなってしまったら「無敵の人」化していたのだと言えますよね。
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犯罪を決行するだけの知力・体力は?
【体力】
筆者は50代半ばですが、身体にガタがきています。10年前とはまったく身体能力が違っています。何かをやろうとしてもおっくうになります。
体力が落ちていくのを感じる中で、犯罪行為を行う気になるのかなぁ、と思うところが大です。
だから、50代前半までの年齢層しか実行出来ないのでは?と思っています。
【知力】
まだ、ボケるなどの脳機能の低下はあり得ないと思いますね。
年齢による脳機能の低下が50代で起きるとは思えません。
【精神】
これは心的エネルギーの問題としてとらえます。
いわゆるモチベーションですかね。
「恨みつらみ」を感じ始めてからの期間が長いほど、この負のエネルギーが溜まっていることが想像できますよね。生まれた時からのツライ経験が次第に「恨み」へと変わり、40代まで来ていたら、ものすごい負のエネルギーが溜まっているのではないでしょうか。
この「溜まった負のエネルギー」に、「何かのきっかけ」という火種によって着火・爆発となり、犯罪実行となるのでしょう。
「無敵の人」の暴走を止めるのは不可能
犯罪を起こすことに抵抗感は無く、逮捕されることも住環境の変化程度にしか感じないようです。
人間関係が希薄というかゼロといってもいいくらいです。
親兄弟との縁がほとんど無くなって、友人・知人とのつながりも無いことから、「不名誉」など感じないことでしょう。
さらに、死刑判決を受けたところで、「生きることに執着していない」ため、自殺の手伝いにしかならないでしょう。
つまり、「無敵の人」の欲した行動を止める術を現代社会は持っていないのです。
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2.相次ぐテロ的無差別殺傷事件
今年は川崎の事件、京都アニメーションの事件と、テロを想わせるような大きな無差別殺傷事件が立て続けに起きました。
過去から現在までに、同様の事件が起きていますが、どんな事件が起きていたのでしょうか。
犯行動機が「うらみ」「むしゃくしゃ」「誰でもいい」の大事件
京都アニメーション放火事件2019/7/18
川崎殺傷事件2019/5/28
2018年東海道新幹線車内殺傷事件2018/6/9
熊谷連続殺人事件2015/9/14~16
柏市連続通り魔殺傷事件2014/3/3
マツダ本社工場連続殺傷事件2010/6/22
大阪此花区パチンコ店放火殺人事件2009/7/5
大阪個室ビデオ店放火事件2008/10/1
八王子通り魔事件2008/7/22
秋葉原通り魔事件2008/6/8
土浦連続殺傷事件2008/3/19
大阪姉妹殺害事件2005/11/17
仙台アーケード街トラック暴走事件2005/4/2
寝屋川市立中央小教職員殺傷事件2005/2/14
茨木市連続ひき逃げ事件2004/11/18
館山市一家4人放火殺人事件2003/12/18
名古屋市連続通り魔殺傷事件2003/3/30~4/1
付属池田小事件2001/6/8
西鉄バスジャック事件2000/5/3・4
下関通り魔殺人事件1999/9/29
池袋通り魔殺人事件1999/9/8
パラコート連続毒殺事件1985/4/30~11/17
西成区麻薬中毒者殺人事件1982/2/7
深川通り魔殺人事件1981/6/17
新宿西口バス放火事件1980/8/19
熊野一族7人殺害事件1980/1/31
青酸コーラ無差別殺人事件1977/1/4~2/中
横須賀線電車爆破事件1968/6/16
荒川連続自転車通り魔殺傷事件1959/1/27
東京市電運転手連続殺傷事件1921/6/3
津山事件1883/5/21
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3.格差社会の拡がり
格差社会とは
格差社会とは
収入や財産によって人間社会の構成員に階層化が生じ、階層間の移動が困難である社会のことです。このことは社会的地位の変化が困難、社会移動が少なく閉鎖性が強いことを意味しています。
(ウイキぺデイアより)
日本においての格差社会論は、平成10年以降に問われ始めたようです。
この頃は、アジア通貨危機からの正社員削減が始まり、
いわゆる「就職氷河期世代(ロスジェネ)」に入って行きました。
2001年(平成13年)⇒2006年(平成18年)において、正規雇用が190万人減り、非正規雇用は330万人増えています。
そして平成18年に『格差社会』が新語・流行語大賞の上位にランクインしています。
この頃は、企業の収益が改善しながらも、ロスジェネ世代は正社員として採用されることがなく、正社員と非正規雇用者との給与格差が開き始めていた時代です。
企業は利益を株式配当に向けるか、内部留保するかに留め、人件費を抑制し続けていました。
それから現在に至るまで、ロスジェネ世代は正規雇用されることがなく、格差はなお拡大しています。
今はロスジェネ世代の老後資金は大丈夫か?という視点で語られることが多くなっています。
格差社会の影響
イギリスの経済学者トマ・ピケティは「格差の拡大が数十年続くと、社会基盤が揺らぐ」と指摘しています。
日本の経済学者の松原聡は「貧富の差が激しい社会では、犯罪が発生しやすくなる」と指摘します。
貧困層・低所得者層の増加は所得と婚姻率に見られるように経済的要因による婚姻の減少そして少子化も引き起こします。少子化による労働人口減少により社会保障制度の破綻なども指摘されていますよね。
年金を払えていなかったロスジェネ世代の老後は…生活保護しかないのでは?数十万から100万、200万人の新たな生活保護世帯の発生?
これでは日本の社会保障制度が破綻するのが目に見えています。
さらに、この世代の人間の立場に立ってみれば、生きていくための最低限の生活しかできないのか、という【絶望に近い想い】が沸いてくるのではないでしょうか。
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4.希望を失っていく非正規雇用のロスジェネ世代の独身・ひとり暮らしの男たち
リストラ正社員の徐々に進む貧困化
今年に入って東芝・富士通・みずほFGなど名だたる大手企業のリストラが行われています。来年には日産のリストラが実行されますよね。他にもいろんな有名企業で実施されます。
このリストラで、さらに40代半ばの非正規雇用者が生まれます。彼らはこれまで正規雇用でしたから、ロスジェネの最初から非正規雇用であったヒトとは貯蓄や年金の額などに違いがあるでしょう。
しかし、退職してから数年経つと、年金以外はロスジェネと同じになると指摘されています。
それは収入もあったが、それなりの背負っているモノも生じているということです。
車を持ち、家庭を持ち、家をローンで購入し、子供を大学に通わせている世代です。高い収入であっても、支払いが多いのです。
そして最大の懸念材料は、いきなり生活の質を落とすことが出来ないことです。
国産牛肉からいきなり輸入鶏肉に食材を落とすことは非常に難しいですよ。
そうせざるを得ない環境に陥ってからしか出来ないのです。
まだ、退職金や貯蓄が残っているうちは難しいですね。
10年後には、最初からのロスジェネ非正規雇用者と同境遇になっている可能性が高いのではないでしょうか。
40代後半の男性に年収400万以上の再雇用は難しい
転職情報誌や転職サイトには年収1,000万超えの求人多数あり、などのキャッチコピーが目に留まることもありますが、そんな求人はほんの僅かではないでしょうか。
今後の成長分野である、IT、IoTや、AI関連業種では40代でも平均600万超えにはなっています。
自ら転職を希望しての離職・退職⇒再就職する転職組も別でしょうね。自信があっての転職ですから年収が下がることにはなっていません。
しかし、このご時勢で、リストラという会社都合による退職をせざるを得なかった方々には厳しい現実が待っている可能性が高いです。
大手企業の平均年収(全年齢)が約701万円
中小企業の平均年収は約435万円
これが実態です。
これから下り坂に入っていくロスジェネ世代のリストラ転職組がいくら貰えるのか…。
今年に入って、大手企業の多くでリストラ策が発表されています。
その中には成長分野のGREE(インターネット関連)も含まれています。GREEは社員の12%にあたる205名の希望退職を募っています。
なぜ、成長分野の企業が?と思いますが、要は45歳以上の社員は要らないということなんです。成長分野であるがゆえに技術の進歩は著しくて若手中心の採用しか望んでいないということなんですね。
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ロスジェネ世代⇒人生再設計第一世代
政府は、ロスジェネ世代には非正規雇用者が多く、今後の社会保障制度に多大な影響を及ぼす懸念から、非正規雇用者の正規雇用への転換取り組みを始めました。
いまさら感と不人気業種、不人気地域への労働力供給が目的と思われることから、どこまで進められるか微妙な空気感です。
注意すべきは、不人気地域への移住を伴う転職です。これには要注意で臨む必要があります。
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お金が無い⇒「ひきこもり」化
非正規どころか、いまや無職の生活保護受給者が多いのもロスジェネ世代の特徴です。
働き盛りと言われる30代から40代の男が無職で生活保護を受けていたら、どういう生活になるのか想像できますか?
お金が無い、ということから無趣味にならざるを得ず、外食などのぜいたくができなく、他人との関わりを消していくしかないのです。
お金が無いということは、そういうことです。
さらに、「職を得ることができない(⇒社会から必要とされていない)」「お金が無い」と、自尊心までズタズタになることでしょう。
身体的・精神的不調からの無職・生活保護という流れが、逆に無職・生活保護からの精神的ダメージという流れを生んでいくのです。
そうすると、もはや「ひきこもり」状態にならざるを得ないんですね。
川崎の事件、京都アニメーションの事件、これらを引き起こした犯人たちはこの流れで精神を病んでいったとも言えるのではないでしょうか。もちろん過去の不遇な生い立ちも影響しているでしょうが。
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5.増殖する「無敵の人」たち
・八王子通り魔事件(2008/7/22発生)
東京・八王子のショッピングセンターの書店で、女性2人が男に刃物で刺されて死傷する無差別殺傷事件が発生。
加害者である派遣社員の菅野昭一(当時33歳)は「仕事が上手くいかず、親に相談したが、話にのってくれなかった。無差別にヒトを殺そうと思った」と供述。無口でおとなしい性格だったという彼は職場で負傷して療養中であった。
・秋葉原通り魔事件(2008/6/8発生)
「人と関わり過ぎると怨念で殺すし、孤独だと無差別に殺すし、難しいね」
「誰でもよかった」
「なんかわかる気がする」
「チャンスは全ての人に平等に与えられるべき。活かせるか活かせないかはその人次第」
「もしかして、俺、チャンスを逃しているわけ?そんなチャンス、人生に一回もなかったけど」
こんな書き込みをネットの掲示板に残していたのが、17人を殺傷した加藤智大(当時25歳)でした。転々と派遣職員(派遣工)として働かざるを得なかった事に対する不満や孤独感が無差別殺傷行為の背景にあったと見られています。
・土浦連続殺傷事件(2008/3/19発生)
茨城県土浦市のJR常磐線荒川沖駅構内で8人が殺傷された事件。犯人の金川真大(当時25歳)は無職。
「複数殺せば死刑になると思った。誰でもいいから7、8人殺そうと思った」
・2008年は「格差社会」と「無差別殺傷事件」について話題になった年
「不幸な境遇、格差社会の拡がり、社会の底辺に置き去り。そんな事が原因なら、日本人のほとんどが犯罪者になっているはず。格差社会が犯罪を生むなど、問題のすり替えもいいところだ」
「格差社会は問題ですが、それだけで極端な犯罪に結びつくとは思えません。日本人の多くが格差にさらされてはいますが、何とかやっている人が大半です」
「無差別殺人犯もまた経済事情よりは、人格形成期の家庭環境などが大きな影響を及ぼすので親の経済力が決定的な要因とは言えません」
「最近耳にする凄まじい数の犯罪は、今の社会とは何らかの関係があると思っています」
これらは当時のTVワイドショーのコメンテーターたちからの発言で、様々な意見がありました。
京都造形芸術大学の寺脇研教授は、
「むしゃくしゃして人を殺すのは絶対あってはならないが、20~30代のまだ元気で働ける人たちがそういう状態になっているのは、本当に考え直さなければいけない」
作家の落合恵子氏は、
「全て社会のせいにするのはフェアじゃないが、社会の中に原因がないのか点検しないと、無差別殺傷の連鎖は断ち切れない」
フジテレビMCの小倉智明氏は、
「こんなの社会のせいではない!戦後の苦しい時期にみんなが人を殺したのか」
旧報道ステーションの古館キャスターは、
「格差社会がこのような残虐な無差別犯罪を引き起こした」
関西大学竹内洋教授(社会学者)
「貧しい社会とか豊かな社会とかではなく、経済的格差が大きい社会で凶悪犯罪率が高いことが判明している」
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6.ガソリンという新たな武器を手に入れた
私たち一般市民の目線で、殺人を犯す時の凶器とは、包丁・ナイフ・銃器ぐらいしか思いません。
最近は、秋葉原事件や年配の方のブレーキ踏み違いによる自動車事故から「車も凶器になるんだ」という認識を持ち始めています。
最近起きた京都アニメーション放火事件では、意図的に購入したガソリンが凶器に使用され、「ガソリンも凶器になるんだ」と認識していますよね。
ただ、ガソリンを使用した事件は、2015年6月30日に東海道新幹線内にての「焼身自殺」があります。この時には、犯人とは無関係の女性客一名が巻き添えになっています。
国内ではバス内にガソリンをまいて無差別放火殺人を起こした下記事件が有名です。
新宿西口バス放火事件(6名が死亡、14名が負傷)
ヤフー画像より引用
1980年8月19日21時過ぎ。
出発待ちで停車中の路線バス車内後方に、火のついた新聞紙とガソリンの入ったバケツが投げ込まれました。
火は瞬時に炎になって車内に燃え広がり、6人が亡くなりました。
建設作業員の男(当時38歳)が現場近くの階段で酒を飲んでいた際、それを何者かにとがめられ、カッとなっての犯行。
犯人は死刑になっていません。
心身耗弱により無期懲役の判決(犯行から17年後に刑務所内工場で首つりで自害)
奇妙なエピソード
犯人の不幸な生い立ちと軽度な知的障害(小学生並みの識字ができない文盲でもあった)、人のよい面があったことから、被害者のひとりの女性(杉原美津子)と交流ができ、その女性の手記『生きてみたい、もう一度』が事件から5年後に出版されベストセラーに。
この女性はバスに乗り込んだ際、実は異性関係の悩みから自殺を考えていたことで、放火された際には逃げるのを躊躇していたのです。
映画化もされています。
映画名『生きてみたいもう一度 新宿バス放火事件』
出演者:桃井かおり、石橋蓮司、初井言榮、柄本明
この事件にはもうひとつ偶然の逸話があり、その奇妙で悲しい偶然が話題になっていました。
事件が起きた瞬間の写真が読売新聞の一面にスクープとして掲載されたのですが、それを撮ったのは偶然近くを通りかかった報道カメラマンでした。
そのカメラマンは、バス車内で被害に遭い自殺願望を抱いていた杉浦美津子の兄だったのです。
何も知らないゆえに職業意識で撮影に没頭してのスクープでした。
しかし、後日、妹のことを知るや、知らなかった事とはいえ、救護の手を差し伸べずに撮影しまくっていた事への自責の念から報道カメラマンを引退しています。
ヤフー画像より引用
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お隣の韓国でも、ガソリン使用しての無差別殺傷事件が16年前に大惨事として起きています。
死亡者192名、負傷者148名の事件です。
大邱(たいきゅうorテグ)地下鉄放火事件
2003年2月18日午前9時53分。
自殺志願の男がひとりでは死にたくないと、ペットボトルに入れたガソリンをホームに停車中の電車内にまき散らし放火。犯人は怖くなって逃亡後、即日逮捕。「神経耗弱」による減刑によって無期懲役判決後、事件の翌年には収監されていた先で脳卒中後遺症で死亡。
犯人や犯行そのものより、事故対応の酷さによる大惨事
この事件は犯行そのものよりも、発火してからの関係各部署に携わっていた人間の行動に注目が集まっていました。
というのも、火災警報機が鳴っていたのですが、運転士や電車運行管理者たちは「誤作動」と判断していたのです。事件前にも誤作動が頻繁に起きていたらしいです。
これにより、事件発生から3分後に隣接の線路に対向列車が入ってきて、炎上している列車の隣に停車し、被害が拡大してしまったのです。
火元となった列車内での死亡者は6名で、186名の死亡者はあとから進行してきた対向列車内に閉じ込められていた乗客たちでした。
発火炎上していることは、真っ先に逃げ出した乗客が携帯電話で警察・消防署に通報したことで判明したのでした。
炎や煙が地上からの駅出入り口まで噴出しているのが外から確認できていました。
そして最悪だったのが、後に起こった海難事故の「セウォル号事件」と同じで、故意では無いものの、対向列車の運転士が脱出する際に、車体の電気遮断をしていたことから、ドアが開かなくなっていたのです。
非常時用の脱出ドアも開けることができなく、閉じ込められた乗客は焼け死ぬことになってしまいました。
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7.「無敵の人」にはなれない「凶悪犯罪者」も増えるだろう
人生を諦めていないロスジェネ世代の無職は金目当ての強盗に走る?
国民年金を納めずに貯蓄なしで65歳に突入したら、生活保護に頼ってしまうことになりますよね。
●生活保護
生活保護の受給資格ってご存知ですか?
生活必需品以外で、換金できるものを持っていてはいけないんですよ。
高級パソコン、高級テレビ、ビデオシアターセット、ブランド服、自動車、家、生命保険などを処分したうえで貯蓄なし、無職の状態でようやく生活保護支給検討が始まります。
それで支給が始まったとしても、地域差がありますが賃貸家賃込みで9万円/月~13万円/月程度の支給額になります。
生活保護という名称通り、生活していくだけで消えていく金額です。
●職が無い⇒生活保護⇒生活レベルは最低限のまま終活
仕事を得られる可能性が極めて低くなる高齢者ゾーンに入っていきますから、かなり高い確率でこのまま死ぬまで生活保護受給での生活となるでしょうね。
つまり生活レベルが上がることはないのです。
65歳とかなったら体力がありません。
何かをやろうと思ったら50代が最後でしょう。
65歳以降のこういう暗い見通しが立ってしまったら、ひょっとしたら一か八かの行動に出る方もいらっしゃるのではないでしょうか。
無職やニートの中高年の独身男性は、カネを使うことができないから必然的に「引きこもらざるを得ない」といえます。
違法行為で刑務所に入り、出所して生活保護生活に入っても、受給額は変わりません。
真面目に生きても、犯罪に走っても、同じレベルの生活を送るしかないのです。そして引きこもります。
近くにいかにも金持ちの家だな、という御屋敷があったら…
あなただったら、どう思いますか。
ギャンブルの次に犯罪か
今は、ネット取引で株式投資やFXなどの取引が簡単に出来る時代です。
それなりに学習し、経験を積めば元金の数倍~数10倍の利益を得ることも可能です。しかし、成功者は10%以下と言われているのも事実なんです。
9割の方が元金を減らすかゼロにしているにも関わらず、お金に苦しむヒトほど参入してくるようですね。
つまり、ギャンブル的な発想で「一発逆転」を狙っての取引をしてしまう傾向にあるようです。
これでは投資とはいえず、ホントにただのギャンブルでしかありません。パチンコや競艇とかと同じですね。
これによって手持ちの現金を失ってしまったらどうなるのか。
多くの人は頭を冷やして、やり直そうと、思うことでしょう。
しかし、中には、更なる一発逆転を狙っての犯罪に走ってしまうヒトがいらっしゃいます。
今後はこの手の犯罪が増えるのでは?という心配も漂い始めていますね。
将来に絶望しての自殺や無差別殺傷より希望が持てる強盗犯
平成15年の法務省『平成15年版犯罪白書のあらまし』の、第5編に「変貌する凶悪犯罪とその対策」という調査報告書が添付されています。
平成15年(2003年)は、2008年の無差別殺傷事件が多発した年の5年前です。
そのとき既に凶悪事件を起こした犯人の動機や背景には無職者の増加、経済的破綻者の増大、生活困窮者の増加が指摘されています。
また社会との関係性についても、「世間については無関心ないし疎外感を抱いている者が多数」と述べています。
2008年ころには正規社員と非正規社員の経済格差が広がって社会問題化していましたが、それは現在まで続いていますし、これからは老後生活費がからんでくることで、更なる経済格差問題が表面化してくるはずです。
とくに就職氷河期世代(ロスジェネ世代)が中核になっている30代半ば~40代半ばの非正規雇用者の境遇が劣悪であり、2008年に無差別殺傷犯罪を起こした加害者たちもこの世代に入ります。
彼らも順当に歳を重ねていたら現在30代半ば~40代半ばになっています。まさしくロスジェネ世代です。
職を失い、これから先の正規雇用どころか、非正規の雇用さえ危ぶまれている中高年男たちのどれだけが先々の将来に希望を抱いているでしょうか。
自暴自棄になっての無差別殺傷犯罪の一歩前で踏みとどまる、ということは、自分も生きる経済強盗犯罪に走る可能性が高まるのではないでしょうか。
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8.まとめ:まだ続く「ロスジェネ世代ひきこもり」の終活
法務省が無差別殺傷事犯に関する研究報告書を出しています。
ベースとなるデータは平成10年~21年の調査値です。
当然、過去の事件を様々な観点から分析している内容です。
この中で、犯行時の武器使用についても分析しており、半数以上が銃刀法によるものでした。
ということは、ガソリン使用しての犯行、もしくは車両を武器としての犯行、そしてこれらを全て凶器として使用しての犯行までは突っ込んで研究していません。
車両もガソリンも、拳銃やライフルより容易に入手できます。
京都アニメーション放火事件で、ガソリンが凶器として有効なのだと認識されました。
私たちも事件を起こそうと思えば、いつでも事件を起こすことが可能だとわかったのです。
これは大きいですよ。
自分の命などどうでもいい、と思ったら即実行に移せるんですから。
犯罪を起こすうえで必要となる動機と凶器がそろった現在、川崎と京都と同様の事件が再発する可能性が高まっていると思うのは私だけでしょうか。
40代後半以降の無職・ニートの男は世間体や経済的メリット(お金を使わずに済む)から「引きこもり」がちになりますが、そういう人々は些細なことが発火点となり、凶行を及ぼす「無敵の人」になりかねないのではないでしょうか。
関連記事
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川崎殺傷事件(犯人:岩崎)と似ている大阪池田小事件(犯人:宅間)
追記:『引きこもり』解消にするには?
「引きこもり」を背景に持つ、孤立した無職の中高年男性の犯罪を防止するには、「引きこもり」で無くなればいいんですよね。
そのためには、やはり専門の精神科医やソーシャルワーカーさんたちの協力が欠かせませんし、経験者たちとの交流も効果があると思います。
ただし、最近は営利目的の、暴力的な『引き出し屋』とも呼ばれている団体やNPOの存在も指摘され、社会問題化しつつあります。
下の記事を参考に、じっくりと考えての行動が望まれます。
『引きこもり経験者で、やや社会復帰した私からの【原因と対策&支援】』
『危険!「引きこもり息子さんの自立支援します」有料支援団体への依頼』
あと、私が個人的におススメするのは「お金を貯めること」です。
「お金」があったら精神的に安心します。
世の中の不幸の9割は「お金」で解決できると、誰かが言っていたと思いますが、まさしくそうだと思いますね。
世の中の「お金持ち」たちの真似をすることが「お金」を得る近道ではないかと思っていますし、実は私もそうしています。
こちらの記事をお読みください。
『FXで大損した経験からFX初心者にお勧めするFX会社の口座申込』
『中高年引きこもり君の為の初心者最恐FX講座①〜⑤まとめ【基礎編】』
10万円貯めて、1ヶ月ほど勉強して、毎日1,500円稼げるようになりますよ。
そうすると、年間36万円の利益となります。
月に20日間はマーケットが開きますからね。
1,500円というのはかなり少なく言っただけですからね。
ま、まずはこの二つの記事を読んでみて下さい。
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★おススメ追記★
「引きこもり」諸君、引きこもったままでもいいから、今はラグビーを観ませんか。
2019年の流行語大賞が「ワンチーム」になりました。
日本中が沸きあがったラグビーワールドカップ。
多くの方が感動したのでは?
これからは国内リーグ戦でラグビーを盛り上げましょう。
なんとなくわかったラグビーのルールなど勉強しませんか。
ワールドカップ観戦のガイドブックとして書いた記事です。ルールやラグビーエピソードの内容になっています。
★若いころの身体を取り戻しませんか?
私も55歳の独身で、
引きこもり ⇒ 準引きこもり ⇒ スナックに飲みに行ける状態
まで来ました。
でも、身体が加齢には逆らえず、だんだんと弱くなっているのが分かってきます。
貴方も同じではありませんか?
こちらの記事をお勧めします。
『口コミ人気のアプソルシンが恋愛中の中高年男性精力回復を助けた実話』